リゴの小冒険 その3 川って、ふしぎだ。 水なのに動いてる。 水なのに地面にしみこまない。 水なのに生きてる。 川にそって山のほうに行けば行くほど、足の下にある石はどんどんおおきくなっていった。 お日さまは空のてっぺんと地面の真ん中まできてた。 ぼくたちはあせをたくさんかきながら、のぼっていった。 リゴ 「冒険って、とってもつかれるね。」 エアロに話しかけたけど、返事してくれなかった。とってもつかれてるみたい。 そして、ついにぼくたちはみた。 川のはじまり。 リゴ 「うわぁ…」 エアロ「すごい。」 へとへとだったはずなのに、エアロがしゃべった。とってもきれいだったから。 水が、地面からどんどんあふれてた。 そのまわりがちっちゃい池になってて、そこからあふれた水がぼくたちの来たほうへ流れていってた。 リゴ 「なんか…なんかわかんないけど、ここが川のはじまりなんだよ!」 エアロ「うん、すっごいよ!あふれて流れてるよ!」 たしかにエアロのいったとおり、川は上から下に落ちてたんだ。でも、その言葉じゃわからないことが、ぼくたちにはわかった。 水があふれて、川になるんだ。 ぼくとエアロは、そこらじゅうをはしゃぎまわった。だって、ぼくたちは冒険をしたからだ。 かんがえて、さがして、見つける。それだけでのことが、こんなに楽しいだなんておもわなかった! ぼくたちはここで食料をたべて帰ることにした。 エアロ「あのわきでてる水、のめるのかな?」 ぼくたちはあせをいっぱいかいたから、のどがかわいてた。 ちょっとこわいから、二人でいっせいに飲むことにした。 ちっちゃい池の水は、つめたくてきもちよかった。 「せーのーでっ!」 二人でいっせいに、わいてる水を手ですくって飲んだ。 それは今まで飲んだどんな飲み物よりもおいしかった。 「川のはじまりっておいしいんだ!」 リゴ 「エアロたいちょー、だいはっけんであります!」 エアロ「リゴたいちょー、ぼくもだいはっけんであります!」 そう言いおわってから、二人で水をかけあった。 ???「そこにいるのは誰だ!?」 |
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