シャッキリーの憂鬱 シャッキリー「ふう…。」 部屋の中に1人でいると、憂鬱になる。それが雨の日だとなおさらだ。 そんなわけでシャッキリーは学習机に向かってため息をついていた。教科書を開いて勉強しようとしたが、5分とたたないうちに落書きに変わっていた。 真っ青な空、太陽、いつもみんなと遊ぶ広場を色鉛筆で画用紙に描いてみた。 雨なんてなくなればいいのに。 そこへ、インターホンのなる音がした。 誰かな?よくわからない大人だったら「親は今でかけてます」って言おう。 玄関のドアをあけると、僕の友達スデメアがびしょぬれで立っていた。 「やっ、シャッキリー。」 「どうしたの?」 「遊ぼうよ!」 そう言うと同時に、ぬれた手で僕を外に引っぱった。 空から落ちてくる雨粒に打たれて、僕はスデメアと同じぐらいびしょぬれになった。 そしたら、なんだかおかしくなった。 そうか、僕が嫌いなのは雨じゃない、一人ぼっちだ。 それからはスデメアと一緒にそこらじゅうをかけまわった。水溜りにおもいっきり飛び込んだりした。 雨っていいね。 |
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