「おかやまー!次はおかやまー!」 「え?岡山なん?」 「not岡山!butおかやま!」 「あ、ああ…おかやまね。」 「うん、おかまやねん。」 ↑パッと見自然だが、おかま。 モトレーは叫ばずにはいられなかった。 「俺にも出番くれよ!」 しかし、彼の長かった刑は終わった。 そう、すでに5年の月日が経った。色々な仲間と出会い、苦楽を共にした。そんなモトレーがほしかった物は、出番だった。 「そんなに気を落とすなよ。」 ケルビン・べコーンがモトレーの肩をぽんと叩いた。 「そうだ、明日があるだろ。」 ジョンジ・ワントシンもモトレーを気遣った。しかしモトレーの落胆は半端ではなかった。 もはや琵琶湖をしのぐほどの量の涙を流していた。 「明日はねぇんだ!俺は知ってる!俺の話の連載が終わるとき、それすなわち俺の放置の刑が終わる時なんだよ!」 モトレーは作者の心情を知り尽くしていた。僕がこの話を今回で適当に終わらせようとしているのを、彼の意味不明な能力(もしかしたら新手のスタンド使いかもしれない)で察知していたのだ。 僕は頭を悩ませた。モトレーは実にナイスガイだから、ネタとして捨てるのは惜しい…。 そうだ、こうしよう。 「いったい何の話だ?」 ケルビンは顔をしかめた。すると、風がざわめいた。3人を放置の刑から開放するヘリが飛んできたのだ。 もう終わり、終わりなのだ。モトレーは覚悟を決め、立ち上がった。 「もう…終わりなんだな。」 モトレーはまっすぐにヘリを見据えた。 「そうだね、長かったよ。」 ジョンジの視線も、ヘリを捕らえていた。今、3人はヘリを見上げて感傷に浸っているのだ。 モトレーは意を決した。これが自分の最後の言葉になるのだと。 「みんな、言いそびれたんだが。」 2人はモトレーを振り向いた。ヘリはもうすぐ彼らの近くに来る。 「俺の名は。」 「モトレー・クールだ!」 そう彼が言い放った瞬間、ヘリが大爆発!まさに爆発炎上だ! 火柱が3人の元に舞い降りた! もうだめだと思った刹那、奇跡が起きた! なんと、3人は火星人の秘密基地にワープしたのだ! 「こ、ここはどこだ?」 「オー、ワタシチキュウゴワカリマセーン。」 「なんてこった、火星か…。」 モトレーの奇跡の力は、作者の考えた結末すら曲げた! もはやモトレーは新手のスタンド使いだ! 次回、全然行き先を考えてない『スペーストラベル編』がスタート! いったい僕はどうしたらいいんだ! このモトレーめ! 「まぁ、それもありだろ。」 作者の心に、夕凪が訪れた。 |
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